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谷地どんがまつり

「谷地どんがまつり」は、山形県河北町に、400年の伝統を誇る谷地八幡宮の例祭です。
毎年9月の敬老の日を含む土・日・月曜日に開催され 、舞楽、神輿、そして賑やかな囃子屋台が町中を練り歩く、山形を代表する神事です。
舞楽の笛・太鼓の音色が「おひゃらどんが」と聞こえることから、どんがまつりと なったという由来があります。
この祭りには、時代を超えて人々を惹きつける、独自の魅力が詰まっています。

主要な伝統と見どころ

●祭りの核となる「神事」と「舞楽」

どんがまつりは、谷地八幡宮の例祭であり、神社の伝統が色濃く残る神事です。
境内の石舞台で、谷地八幡宮の神職を務める林家が1200年以上ににわたり伝承してきた国指定重要無形文化財「林家舞楽」が奉奏されます。この舞楽は、日本四大舞楽の一つに数えられています。
二日目には、神輿が当番地区の御旅所を出発し本宮へ戻る御輿還御行列があり、奴が先頭を務め、囃子屋台が従う一キロ有余にもなる行列は、特に華やかで見応えがあります。


●地域の絆を支える「大当番制」の仕組み
この祭りは、江戸時代の政策にルーツを持つ「3年に1度の大当番制」です。

【3つの地区】
旧谷地八か村が北部(戸澤領)、中部(幕領/天領)、南部(上山領)の3つの地区に区分され、3年に1度、持ち回りで祭りの運営を担当します。

【祭り一切を仕切る「大当番」】
大当番となった地区の青年会長は、祭りの一切を仕切る大役を担います。

【最長27年の重み】
囃子屋台が9台ある中部地区では、大当番が回ってくるのが27年に一度という重みがあります。
この当番制が、地域の結束を強め、伝統を次世代へ継承する要となっています。

【厳格な継承】
この間の取り決めは細部にいたるまで厳重に決められており、現在でも厳しく引き継がれています。


●華やかさの象徴「囃子屋台(はやしやたい)」
囃子屋台は、もともと紅花商人などの旦那衆が、芸姑や酌婦を輿に乗せて景気を競った興行が始まりです。

【変遷の歴史】
大正10年(1921年)に山車(だし)に乗り、昭和4年(1929年)に囃子屋台へと変化し、現在では大型トラックが使用されています。

【見どころ】
屋台の運転席上部には、各屋台のマスコットキャラクターが乗せられています。

【伝統の音色】
笛、太鼓、鉦(かね)、三味線で構成されるお囃子は、屋台ごとに微妙に違う音色を奏でます。
囃子の途中の掛け声「ヤッサカヤッサー」には、京都の八坂神社説があるなど、歴史の深さを感じさせます。


●勇壮な「奴行列(やっこぎょうれつ)」
谷地どんがまつりの主役の一つ、それが「奴行列」です。

【起源元来】
奴は参勤交代の余興を担当し、長旅で疲れた武士を楽しませる芸能人 としての役割を担っていました。

【構成】
挟箱(はさみばこ)2名・立傘、台傘各1名・大鳥毛1名・黒赤熊2名・白赤熊毛2名の計9名からなり、それぞれに付人1名と先払い、草鞋(わらじ)持ち等、総勢20名ほどで構成されます 。奴は大当番地区から選ばれますが、これは一世一代谷地男の名誉とされています。

【もたせろ】
3歩進んで2歩下がるというようになかなか前に進まない独特の歩み方をします。これを「もたせろ」といい、観客を惹きつけるユーモラスな要素の一つです。挟み箱の2人の息がぴったり合っているところも見どころです。

【最大の見せ場】
還御の際、最終日の谷地八幡宮の大鳥居をくぐる瞬間は、祭り全体で最も熱気に包まれる一番の見せ場です。


祭りの主なスケジュール

●前日
20:00 楽揃式・谷地八幡宮

●一日目
終 日 谷地奴、囃子屋台巡演
13:30 例祭祓式(谷地八幡宮)
14:30 林家舞楽奉奏(谷地八幡宮境内石舞台)
19:30 ごらんじょうまいり
19:45 夜遊の舞楽(谷地八幡宮境内石舞台)
20:20 神輿渡御

●二日目
終 日 谷地奴・囃子屋台巡演
12:30 神輿還御行列
14:30 林家舞楽奉奏 ※解説付き(谷地八幡宮境内石舞台)
17:00 谷地八幡宮例大祭奉弊式(谷地八幡宮)

●三日目
13:00 大黒舞奉納・民謡ショー(谷地八幡宮境内)
17:00 囃子屋台競演(どんがホール)

※スケジュールは変更になる場合があります。